今回はこんなGmail広告のお悩みを持っている方におすすめの記事になります。
GDN広告ではキャンペーンを作る際に、以下の3つのキャンペーンを作成することが出来ます。
- 標準のディスプレイ キャンペーン
- スマート ディスプレイ キャンペーン
- Gmail キャンペーン
この中でGmail面への配信を行うことが出来るキャンペーンは、「標準のディスプレイ キャンペーン」「Gmail キャンペーン」の2つになりますが、今回はGmail広告のみを配信することが出来る「Gmail キャンペーン」に関してご紹介させて頂きます。
Gmail広告には以下の通り2つのメリットがあります。
- CVに繋がりやすいユーザーに配信される
- ライフイベントターゲティングが使える
その反面、以下の2つのデメリットも存在します。
- 配信ユーザーが少ない
- 課金ポイントがサイト遷移では無い
今回はGmail広告のメリットとデメリットについて、少し深掘りながらお話をさせて頂きます。
Gmail広告の配信を考えている方、迷っている方は是非一度お読みいただけますと嬉しいです。
Gmail広告のメリット
まずはGmail広告のメリットからご紹介させて頂きます。
Gmail広告には以下の2つのメリットがありますので、それぞれを細かくご紹介いたします。
- CVに繋がりやすいユーザーに配信される
- ライフイベントターゲティングが使える
メリット①:CVに繋がりやすいユーザーに配信される
Gmail広告は、CVに繋がりやすいユーザーに配信されます。
なぜCVに繋がりやすいかというと、Gmail広告が配信されている枠が大きな要因になっています。
Gmail広告の配信枠
Gmail広告とはその名の通りで、Googleの持っているGmail上に配信されている広告です。
ではそのGmail中でも広告はどこに配信されるのでしょうか?
Gmailには「受信トレイ」「ソーシャル」「プロモーション」「新着」「フォーラム」というデフォルトで5つのトレイがあるのですが、この中でも
「プロモーション」と「ソーシャル」のトレイを表示させているユーザー
にだけ広告が配信されます。
つまり通常の「受信トレイ」には広告が配信されず、この「プロモーション」と「ソーシャル」のトレイに広告が配信されていることがCVに繋がりやすい要因なのです。
疑問に思う方もいらっしゃると思います。
実際にGmailで試してみると分かると思いますが、「プロモーション」トレイには楽天やAmazonなどのメルマガやクーポンメールなどが自動的に分類されます。
この「プロモーション」トレイは非表示にすることも出来て、僕はあまりこのような特典情報などには興味が無いので表示させていません。
つまり「プロモーション」のトレイにはこのようなお得な情報のメールが分類されて、そしてこのトレイを表示させているユーザーにのみGmail広告が配信されるので、よりおすすめの情報を求めている、言い換えれば広告に刺さりやすいユーザーに配信されているということになります。
Gmail広告の配信実績
「プロモーション」のトレイに配信されることが本当に効果があるのか気になる方も多いと思います。
ここではその効果実績を実際の配信データから読み解いてみます。
冒頭でもご紹介いたしましたが、Gmail広告は「Gmail キャンペーン」の他に「標準のディスプレイ キャンペーン」でも広告を配信させることが出来ます。
この「標準のディスプレイ キャンペーン」でGmailとそれ以外のプレースメントで比較した数値を見ることが出来れば、Gmailの面がCVに繋がりやすいかがより分かると思います。
そこで今回は教育系サービスのGDNアカウントから「標準のディスプレイ キャンペーン」のプレースメントデータを抽出して、Gmailとそれ以外に分けて比較してみます。
プレースメント | IMP | Clicks | CTR | CPC | COST | CV | CVR | CPA |
Gmail | 5,865 | 456 | 7.77% | ¥47 | ¥21,605 | 7 | 1.54% | ¥3,086 |
Gmail以外 | 299,047 | 1,459 | 0.49% | ¥76 | ¥110,448 | 19 | 1.30% | ¥5,813 |
上記の数値より、Gmailの方がCVRが高くCPAも安く取れていることから、他のプレースメント先と比べて獲得に繋がりやすいユーザーということが言えると思います。
これはGDNでの配信結果ではありますが、標準のディスプレイキャンペーンでもGmail面は効果が良いということが言えます。
なおGmail面のCTRが異様に高く感じますが、Gmail広告ではClicksがサイト遷移では無くその手前のメールのエキスパンドになるため、高くなっています。
詳細は以下のページでもご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。
メリット②:ライフイベントターゲティングが使える
先ほどの数値の結果よりGmail面が獲得に繋がりやすいのが分かってきたかと思います。
しかし、
とお思いの方もいらっしゃるかと思います。
実はGmail広告にはもう一つ配信するメリットがあり、それが
ライフイベントターゲティングが使える
というものになります。
あまり聞きなじみのないターゲティングだと思いますが、このライフイベントターゲティングは通常のGDNの配信では使うことが出来ず、現在はGmailとYouTube広告のみに利用することが出来ます。
ライフイベントとは、
人生の節目となるイベントを迎えるユーザー
に配信することが出来るターゲティングになります。
例えば、
- 最近マイホームの購入をしたもしくは購入予定
- 最近大学を卒業したもしくは卒業予定
- 最近定年退職したもしくは退職予定
- 最近引っ越ししたもしくは引っ越し予定
- 最近犬・猫を飼い始めたもしくは飼う予定
- 最近結婚したもしくは結婚予定
- 最近自宅のリフォームをしたもしくはリフォーム予定
- 最近起業したもしくは起業予定
- 最近転職したもしくは転職予定
というような人生において新しいタイミングを迎えるユーザーへの配信を行うことが出来ます。
サービスによって合う合わないはあるかと思いますが、また新しい切り口での配信を行うことが出来るので、もし試せそうなものがあれば是非一度試してみてください。
なおGmail広告ではリマーケティング配信を行うことも出来ますので、リマーケティングで効果が出れば次にこのライフイベントターゲティングを行う流れが良いかと思います。
Gmail広告のデメリット
ここまでGmail広告のメリットをご紹介させて頂きましたが、Gmail広告にはデメリットも存在します。
以下の2点がデメリットになってきます。
- 配信ユーザーが少ない
- 課金ポイントがサイト遷移では無い
デメリット①:配信ユーザーが少ない
メリットでもご紹介させて頂きましたが、Gmail広告はGmailの中の「プロモーション」と「ソーシャル」の2つのトレイにのみ配信される広告になっています。
そのためこれらのトレイを表示させていない限り、その人には広告配信がされません。
つまり、広告枠として配信母数がかなり狭まれてしまうため、配信量自体は少ないです。
その分、ユーザーの質が高いのでCVに繋がりやすいユーザーと言えるのです。
このデメリットを少しでも解消する上で、
ターゲティングを細かく切りすぎないこと
が重要です。
特にリマーケティングでは、標準のキャンペーンと同じようにページの深度やリーセンシーを細かく切りすぎると配信がほとんどされない場合がありますので、少し大きめのリマーケティングリストを作成していくことをおすすめいたします。
デメリット②:課金ポイントがサイト遷移では無い
GDN広告は皆さんご存知の通り、通常はCPCいわゆるクリック課金型の広告メニューになっています。
Gmail広告も同じくクリック課金型のメニューではあるのですが、少しGDNとは考え方が異なります。
通常のGDN配信では、広告が表示されてその広告をクリックするとサイトに遷移します。
クリックが課金ポイントになるため、広告費が発生するとサイト遷移も同時に発生していることになります。
しかしGmail広告では、広告がメールのように表示されます。
広告をクリックしてもメール画面のようなエキスパンドされた画面が開きます。
そのため、
Gmail広告ではクリックのタイミングで広告費が発生しますが、サイトには遷移されていない状態
になります。
つまり、通常のディスプレイ配信と比べてCV地点までが1つ多いのです。
もし広告の目的を「サイト遷移」として考えて打つのであれば、Gmail広告は「クリック」=「サイト遷移」になりませんので、注意が必要です。
また他の広告と比べてCPCが低く見えがちですが、クリックポイントが他の配信枠と異なりますのでそのまま比較してはいけません。
管理画面上のレポートでは、表示項目に「Gmailの指標」というものがあり、「Gmailからのサイト遷移数」や「メールの保存数」などを追うことが出来ますので、Gmail広告配信の際はこれらの数値を基準に考えていきましょう。
まとめ
今回はGmail広告のメリットとデメリットに関してご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
Gmail広告はディスプレイ配信の中でも獲得に繋がりやすい広告です。
ターゲティングもリマーケティングだけでなくライフイベントの配信も出来るので、また新しい切り口を見つけていける広告枠になります。
そのためメリットはとても多い配信枠だと思いますので、やるかやらないかで悩んでいるのであれば一旦配信する方が良いと思います。
もちろんデメリットもありますし、サービスによっては合う合わないは出てきますので、まず始めはリマーケティングから少額初めて頂いて、獲得に繋がるという結果が出ればさらに他のターゲティングも拡げていくのが良いかと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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