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ユニバーサルアプリキャンペーン(UAC)の効果を上げる方法とは?効果が悪い要因もご紹介

ディスプレイ広告

「ユニバーサルアプリキャンペーンが上手く獲得に繋がらないんだけど、どうしたらいい?」

「もっと効果を上げたいけど、どこを触ればいいのか分からない」


Googleでアプリ訴求の広告を出す場合は、現在このユニバーサルアプリキャンペーン(UAC)しか方法がありません。

ただこのユニバーサルアプリキャンペーンは手動での入札が行えず、自動入札で最適化していく広告配信メニューになっています。

そのため効果を上げるために行える手段が他の広告と比べると少ないため、上記のように悩まれる方も多いかと思います。

ユニバーサルアプリキャンペーンで効果を上げる方法としては、以下の3つのポイントが重要になってきます。

  • 目標CPI変更後の1週間は変更を加えない
  • キャンペーン予算の上限にはあてない
  • クリエイティブ素材の拡充

なぜならユニバーサルアプリキャンペーンは自動入札で調整が行われていくため、その自動入札をより最適に動かすような設定にしていく必要があるからです。

今回はこのユニバーサルアプリキャンペーンの効果に焦点をあててお話をさせて頂きます。

また、

「そもそもユニバーサルアプリキャンペーンの効果が悪い」

という方にもなぜ上手く獲得が取れないのかをご説明させて頂きますので、良かったらご参考にして頂ければ幸いです。

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ユニバーサルアプリキャンペーンとは?

ユニバーサルアプリキャンペーンとは、Google広告のメニューの一つで、アプリを訴求するための配信メニューで略してUACと呼ばれることが多いです。

そのため入稿にはAndroidもしくはiOSのアプリIDやアプリ名を入れて入稿を行っていきます。

ユニバーサルアプリキャンペーンでは、サーチ・ディスプレイ・動画の3メニューが全て一緒になっていて、通常のリスティングだとキーワードを選んで入稿しますが、ユニバーサルアプリキャンペーンの場合は特にキーワードやターゲットなどを選定することは出来ず、Googleが最適と思われる掲載面に自動的に配信されていきます。

また入札単価もキャンペーンに対して目標CPIの単価を設定するだけで、そのCPIに近づくように自動的に調整が行われていきます。


なおCPIはインストールでの獲得単価になりますが、ユニバーサルアプリキャンペーンでは成果地点をインストールだけでなく、その後の会員登録やアプリ内での課金などというイベントを設定して最適化を行っていくことも出来ます。

また入稿内容も先ほどの配信面であるサーチ・ディスプレイ・動画の3枠に対応できるように、テキスト・バナー・動画をそれぞれ複数本入れることでそれぞれが組み合わさって配信されます。

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ユニバーサルアプリキャンペーンの効果を上げるポイント

ここまででユニバーサルアプリキャンペーンは、クリエイティブ素材を入稿して目標CPI単価を設定すれば、自動で入札調整が行われてその目標CPIに近づくように運用されるのが分かってきたのではないでしょうか?

それではここからそのユニバーサルアプリキャンペーンの特徴を元に効果を上げるポイントをご紹介させて頂きます。

ユニバーサルアプリキャンペーンで効果を上げるためには、

自動入札をどう最適化させていくか

がポイントになってきます。

冒頭でもご紹介させて頂きましたが、以下の3つがポイントになってきます。

  • 目標CPI変更後の1週間は変更を加えない
  • キャンペーン予算の上限にはあてない
  • クリエイティブ素材の拡充

目標CPI変更後の1週間は変更を加えない

ユニバーサルアプリキャンペーンは目標CPIに近づくように調整が行われていきますが、すぐにその目標CPIに近づくことはあまりありません。

もしインストール数が多いようであれば2~3日で調整されてしまうこともありますが、基本的には1週間程度の間、上振れたり下振れたりがありそして最終的に落ち着いていきます。

そのためこの上振れや下振れの時期に目標CPIを変更してしまうと、せっかく学習されていた効果がまた学習し直しになるため、調整により時間がかかってしまいます。

特にCPIが上振れてしまうときは少々怖い気持ちも分かりますが、少しずつCPIが低下してくるので、根気よく待ちましょう。


また目標CPIだけでなくクリエイティブの素材についても、目標CPI変更後は差し替えや追加などは控えた方が良いでしょう。

素材の変更による数値の変化が起きてしまった場合に、それもまた自動入札の学習に再反映されてしまうためです。

そのため実際にCPIが落ち着いてきた段階に入ったら、クリエイティブの差し替え等を行っていく方が自動入札のことを考えると良いかと思います。

キャンペーン予算の上限にはあてない

キャンペーンに対して日予算を設定することが出来ますが、その予算にあててしまって配信が制御されてしまわないように気を付けましょう。

これはリスティング広告などと同じ考え方になりますが、キャンペーン予算にあててしまうとその時点で広告配信が制御されてしまい、本来獲得に繋がるとされるユーザーがいても広告配信を行うことが出来なくなります。

そのため獲得効率の低下の要因になりますので、

  • キャンペーンの予算を引き上げる
  • 目標CPIの単価を引き下げる

ことが効果的です。

目標CPIを引き下げると入札としては抑制が働くことになりますが、途中での配信制御が無くなるため、その分機会損失が減りCPIが改善しながらCV数が伸びていくはずです。

もし現在キャンペーン予算にあたってしまい広告制御が働いているようでしたら、すぐに修正して頂くことをおすすめいたします。

クリエイティブ素材の拡充

ユニバーサルアプリキャンペーンにはクリエイティブの素材を複数本入稿することが出来ます。

具体的には以下のような仕様になります。

  • テキスト:4本(必須)
  • バナー:20本
  • HTML5:20本
  • 動画:20本

このクリエイティブ素材がたくさん入稿されている、またサイズや種類がたくさん入稿されていると、よりユニバーサルアプリキャンペーンの学習データが溜まりやすくなるため、効果の改善に繋がりやすいです。

また中でも動画の素材はなかなか20本準備するのは難しいと思いますが、特に縦型の動画素材は配信量も多く獲得に繋がりやすいのでおすすめです。

ここで過去に配信していたユニバーサルアプリキャンペーンの数値をご紹介させて頂きます。

ネットワークIMPCLCTRCPCCOSTCVCVRCPI
Google検索45,9532,5065.45%¥141¥353,53695838.2%¥369
検索パートナー37,8731960.51%¥70¥13,751178.6%¥809
GDN10,364,94726,9270.25%¥83¥2,260,9362,1427.9%¥1,056
YouTube 動画77,0412890.37%¥226¥65,4472910.0%¥2,257

約1ヶ月想定の配信面別の数値なのですが、実はYouTube動画はあまり数値が良くありません。

サーチは圧倒的に良いですが、CV数が積めているのはGDN面になっています。

次にテキスト以外のクリエイティブ別の数値をご紹介いたします。

クリエイティブIMPCLCTRCPCCOSTCVCVRCPI
バナー5,288,97710,1420.19%¥74¥753,3966836.7%¥1,103
動画815,1704,1520.50%¥140¥585,10665215.7%¥897

クリエイティブ別でみると先ほどとは逆で動画のクリエイティブの方がバナー素材と比べてCVRが2倍以上高い結果となっています。

ここまででつまり、

動画のクリエイティブはYouTube面での獲得はほとんどないが、GDN面で配信されて獲得に繋がっている

ということになります。

GDN面で動画のクリエイティブが配信されている場合はアウトストリーム広告となりますが、詳しい内容はまた別の記事でご紹介させて頂きます。

そしてこの中の動画のサイズ別での集計が以下となっています。

動画IMPCLCTRCPCCOSTCVCVRCPI
横長503,9342,5570.50%¥97¥249,7061827.1%¥1,372
縦長280,4621,4740.52%¥219¥323,57246131.2%¥701
正方形30,7741210.39%¥97¥11,82897.4%¥1,314

横長動画は配信量もある程度ありますが、圧倒的に縦長動画のCVRが高くCVに繋がっていますね。

以上よりユニバーサルアプリキャンペーンでクリエイティブを拡充させていくのであれば、

縦長動画は必須

になってくるかと思います。

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ユニバーサルアプリキャンペーンの効果が悪い理由

ここまではユニバーサルアプリキャンペーンの効果を改善させる方法をご紹介させて頂きました。

しかし一方でユニバーサルアプリキャンペーンの効果が悪すぎるという場合もあります。

僕も過去に運用させて頂いた中で、先ほどの事例のように獲得に繋がるものもあれば、全く獲得が上がらないというケースもありました。

そこでこの項目ではユニバーサルアプリキャンペーンの効果が悪い場合の理由についてご紹介させて頂きます。

ユニバーサルアプリキャンペーンの自動入札について

効果が悪い場合の理由として一番考えられるのが、

自動入札が上手く働かないこと

です。

以前このブログでは、Googleの自動入札機能について以下のような記事を書かせて頂きました。

この記事はユニバーサルアプリキャンペーンではなく、通常のキャンペーンで自動入札いわゆるコンバージョンオプティマイザー(CO)を使用した場合を想定して書いているのですが、この機能が上手く働く場合のポイントとして、

「コンバージョンの母数が多い場合」

とお伝えさせて頂いております。

つまり当然の話ではあるのですが、コンバージョン数が多ければ多いほど自動学習の調整が行われやすく、そしてある程度の母数が無いと自動入札はしっかりと行われないので、抑制されてしまいシュリンクしてしまいます。

これはユニバーサルアプリキャンペーンの自動入札機能も同じで、インストール数が多ければ多いほどより獲得に繋がるように調整が行われ、反対にインストール数が少ないと抑制が行われてしまいます。


ただアプリ以外の成果地点は会員登録や商品購入、お問い合わせなどハードルが高いものが多いですが、ユニバーサルアプリキャンペーンはインストールを成果地点とする場合が多いです。

ユーザー側は特に何も入力せずに無料でタップするだけでインストールすることが出来るので、コンバージョンの母数が稼げる場合が多いです。

そのためユニバーサルアプリキャンペーンの自動入札が上手に働く場合が多いのですが、需要が無いアプリなどになってしまうといくら広告を打ってもコンバージョンが増やせず失敗するというケースが起こります。

ユニバーサルアプリキャンペーンで失敗する要因

ユニバーサルアプリキャンペーンでは自動入札を上手く働かせることが出来るかが大きな要因になってきますが、なぜ上手く働く場合と失敗する場合があるのでしょうか?

それはそもそもの、

アプリの認知度や興味・需要

が関係してきます。

アプリの認知度

認知度があるアプリの場合は、

アプリ名の指名ワードで検索される場合が多い

です。

指名ワードは基本的には他のどのメニューよりもCVRが高く、コンバージョン数が稼ぎやすいです。

特にユニバーサルアプリキャンペーンのサーチ枠では、AndroidであればPlayストアにも配信がされますので、CVRはより期待できます。

つまりアプリの認知度があるアプリの場合は、

指名でのコンバージョン母数を元に自動入札を働かせることが出来るので、ユニバーサルアプリキャンペーンが上手くいきやすいのです。

アプリの興味・需要

アプリの認知度が無くても、興味をもてるアプリであったり需要の高いジャンルであれば、ユーザーがインストールしやすいのでコンバージョンが増やしやすく、結果的に自動入札が働くようになります。

特に需要の高いジャンルの中にはゲームのアプリなどが入ってくると思います。

ゲームは一つのアプリを長く続ける方も多ければ、インストールしてすぐにアンインストールしてまたインストールして、、、という方まで様々いらっしゃいます。

そのため新しいゲームのアプリがあればまずはやってみるという方も多く、ゲームというだけでコンバージョン母数が稼げることがあります。

つまりゲームなどの興味・需要が高いジャンルのアプリは、ユニバーサルアプリキャンペーンで獲得に繋げやすくなります。

ただしゲームは特に飽きられるのも早いので、獲得施策だけでなく継続してもらえる仕組みを早めに作る必要があります。


上記の2点がユニバーサルアプリキャンペーンでコンバージョンを稼ぐことができて、自動入札機能が働きやすいアプリとなってきます。

反対にこの2つが無いアプリをローンチして広告配信する場合は注意が必要です。

なぜなら

全くコンバージョンが付かず大きく抑制が働いてしまうから

です。

もしユニバーサルアプリキャンペーンでインストールがほとんどされないという状況に陥った場合は、広告でどうにかするを考えるよりも、

  • 認知度をどう上げていくか
  • どうユーザーに興味を持ってもらえるか

を考えていく方が良いかと思います。

そしてある程度認知が高まり、オーガニックでもインストール数が付き始めたら、再度ユニバーサルアプリキャンペーンを使用してみて頂く方が良いかと考えています。

ユニバーサルアプリキャンペーンは自動入札であるがゆえに、「広告でどうにか改善させる」というのが難しいメニューなのです。

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まとめ

今回はユニバーサルアプリキャンペーンにについて、効果を上げるポイントと効果が悪い場合の要因をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

ユニバーサルアプリキャンペーンを使ってすでにある程度のインストール数が上がっていてより効果を改善していきたいという方には、

  • 目標CPI変更後の1週間は変更を加えない
  • キャンペーン予算の上限にはあてない
  • クリエイティブ素材の拡充

の3点、特にクリエイティブ素材は様々なパターンで検証していくのが良いかと思います。

反対にユニバーサルアプリキャンペーンで全くインストール数が増えないという状況の方には、

  • アプリの認知度を上げる
  • アプリに興味を持ってもらう

の2点を広告配信する前に考えていく必要があります。

ユニバーサルアプリキャンペーンは自動入札で行うことしかできないメニューなので、

コンバージョン数いわゆるインストール数が命

になります。

この数が多いと少ないでユニバーサルアプリキャンペーンの効果には雲泥の差が出てきますので、広告配信をする前に把握されておくことをおすすめいたします。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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この記事を書いた人
Tomoya Watanabe

リスティング広告の運用歴は7年で、広告代理店も広告主側もどちらも経験してきました。記事では、自らのリスティング広告の運用の経験から、実際にやってみて上手くいったことだけでなく、失敗したこともすべてリアルに解説していきます。

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