リスティング広告のクリック単価がどのように決まるのか知りたい…。
クリック単価はオークションの時に決まるんだ!
リスティング広告はクリック課金型と呼ばれ、ユーザーが広告をクリックしたタイミングで広告費が発生します。
このクリック単価はキーワードによって異なり、リスティング広告の入札の仕組みとなっているオークションの際に決められます。
そこでこの記事では、リスティング広告のクリック単価の決まり方からクリック単価が上がる理由、また下げる方法までを解説いたします。
クリック単価の決まり方
リスティング広告ではキーワードに対して入札単価を設定して入札を行いますが、この入札単価と実際のクリック単価は異なります。
この実際のクリック単価は、登録したキーワードをユーザーが検索したタイミングで行われるオークションによって決められています。
オークションでは、それぞれの広告の掲載順位と実際のクリック単価の2つが決められています。
まず、ユーザーが検索したのと同じキーワードで入札を行っている広告アカウントが集まり、キーワードの質を決める品質スコアとキーワードに設定している入札単価を掛け合わせた広告ランクが計算されます。
この広告ランクが高い順番に各広告の掲載順位が決められます。
例えば、以下の表のような形で、4社それぞれの広告ランクが計算されて掲載順位が決まっていきます。
次に実際のクリック単価は、掲載順位が1つ下の広告の広告ランクから品質スコアを割り、1を足した値がクリック単価となります。
実際のクリック単価=掲載順位が1つ下の広告ランク÷自分の品質スコア+1
先ほどの4社を再度例に上げますが、それぞれ掲載順位が1つ下の広告ランクを元にクリック単価が計算されていきます。
クリック単価が上がる理由
リスティング広告を運用していると、入札単価を変えていないのにクリック単価が上がるという現象がよく起きます。
先ほどのクリック単価の決まり方から、クリック単価が上がる要因として大きく2つがあげられます。
品質スコアの悪化
クリック単価は、自分たちの品質スコアを元に決められています。
そのため、品質スコアの値が悪化してしまうと、何も変えていなくてもクリック単価は上がることになります。
品質スコアは管理画面上で確認できる数値となりますので、定期的にチェックしていくようにしましょう。
競合の入札強化
掲載順位が1つ下の広告が入札単価を引き上げた場合、広告ランクが上がることになり、結果的に上にいる広告のクリック単価が上がることになります。
このような場合は、管理画面のオークション分析レポートから競合のインプレッションシェアや上位掲載率をチェックして、実際にその競合が入札を引き上げているかどうか、要因をしっかりと把握して、今後の戦略を練っていきましょう。
クリック単価を下げる方法
ここからはクリック単価を引き下げていく方法を解説していきます。
クリック単価を引き下げるためには、以下の2つの方法があります。
品質スコアの改善
品質スコアの値を改善させることで、クリック単価を引き下げることができます。
品質スコアには、「キーワードのクリック率」「キーワードと広告文の関連性」「リンク先の利便性」の3つが要素として10段階の数値が判断されています。
これらを改善していくためには、特に広告文のabテストを定期的に行って、よりクリック率が高く関連性のある広告を作っていく必要があります。
指名ワードであれば指摘対応
通常のキーワードでは対応ができませんが、商品名や社名、商標ワードなどの指名キーワードでクリック単価が上がってしまっているようであれば、一つ下に掲載している競合が入札強化している可能性が高いです。
この場合は、競合に対して指摘の連絡を入れることで、引き下げることができるかもしれません。
企業によっては受け入れてくれない可能性もありますが、やり方次第では対応してもらえますので、以下の記事も参考に一度連絡してみることをおすすめいたします。
まとめ
クリック単価って1つ下の広告が関係していたんだね!
クリック単価が突然大きく引き上がった場合は、他社の動きをしっかりとチェックしよう!
今回はリスティング広告のクリック単価の決まり方と引き上がる理由、そしてクリック単価の改善方法について解説させて頂きました。
クリック単価の決まり方をしっかりと把握しておくと、クリック単価が変動してしまった時の要因が分かるようになってきます。
また自分のクリック単価だけでなく、相手のクリック単価を引き上げることもできるようになりますので、理解しておくと運用に有利になってきます。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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