リスティング広告の配信を準備しているんだけど、広告文をどのように作れば良いかを知りたい…。
広告文は実際にユーザーが見てクリックする文章になるから、しっかりとユーザーの検索意図に合わせて作る必要があるんだ!
リスティング広告では、ユーザーがキーワードを検索した際に広告文を表示させることが出来ます。
この広告文の作り方次第では、ユーザーをよりサイトに遷移させられるかどうかが決まっていきます。
今回は、リスティング広告における広告文による効果、そして広告文の作り方のコツ、文字数や記号などの規定について解説していきます。
広告文による効果
リスティング広告において広告文は、ただユーザーに表示させるだけじゃないんだ!
え、じゃあどんな効果があるの?
広告文によって品質スコアが変化するということなんだ!
まず始めに、リスティング広告にとって広告文というのは、ただユーザーに配信されるという役割だけではありません。
広告文には、品質スコアを決めるという重要な役割があります。
そしてこの品質スコア次第で、オークションへ参加できるかどうかが決まります。
オークションというのは、ユーザーが検索した際に行われるもので、検索順位やクリック単価が決まるのですが、品質スコアが低いと、このオークションにすら参加できませんので、いくら入札単価を上げても広告を配信することが出来ないのです。
「かっこいい広告文で配信したい!」や「他には無いユニークな広告文を作りたい!」という気持ちも分からなくは無いですが、上記のように品質スコアが低ければ広告を配信することすら出来ません。
そのため、ただ広告文を作成するのではなく、リスティング広告の仕様に基づいた広告文を作成していく必要があります。
広告文の作り方・書き方のコツ
ここからは実際に広告文をどのように作っていくか、ポイントを解説していきます。
見出しの中にキーワードを含める
広告文はどのように作っていくのが良いの?
ユーザーの気持ちも大事なんだけど、一番は広告見出しの中にキーワードを含めることなんだ!
登録しているキーワードを広告見出しの中に含めることで、そのキーワードと広告文は関連性が高いと判断されるため、品質スコアが上がりやすくなります。
また検索したユーザーにとっても、キーワードが広告文に含まれているので、自分が探している商品やサービスであることが認識できクリックもされやすく、結果としてクリック率が上がります。
以下は、見出しの中にキーワードを含めた場合と含めない場合で検証した数値です。
広告文 | IMP | Clicks | CTR |
キーワードを含めた場合 | 5,301 | 141 | 2.65% |
キーワードを含めない場合 | 5,710 | 77 | 1.34% |
上記のように広告見出しにキーワードを含めた広告文は、含めない広告文と比べてクリック率が約2倍高くなっていることが分かります。
以上より、広告文の見出しの中にキーワードを含めておくことは、品質スコアの改善だけでなくユーザーのクリック率を高めることも出来るので、おすすめな方法になります。
ただし、キーワードを広告文に含めるのが難しい場合もありますので、その場合は無理やり広告文に入れる必要はありません。
ユーザー心理を捉えた考え方
次にユーザーの心理を考える必要があるんだ!
心理?
ユーザーがその広告の情報を見たいと思うかどうかなんだ!
リスティング広告において、キーワードが切り口であれば広告文は実際に接触するポイントになってきます。
そのため、検索したユーザーが求めているものが広告文に含まれていると、クリックすればその先に情報があると思い、ランディングページに遷移してくれます。
重要なポイントは、キーワードは1つですがユーザーの心理は十人十色でユーザー毎に異なります。
もちろん全てのユーザーの心を動かすことは難しいですが、自分たちの商品やサービスで動かすことの出来るユーザーの悩みを考えて広告文を作成してみましょう。
意外と企業が考えている訴求ポイントとユーザーの決め手になるポイントは、ずれていることがあります。
もし実際に商品を使っているユーザーに何が決め手になったかを聞くことが出来れば、最適な広告文を見つけていくことが出来るでしょう。
複数の広告文でabテスト
広告文は複数作るようにしよう!
なんで??
複数本あると、それぞれのユーザー毎に出し分けが自動で行われるからだよ!
リスティング広告では、1つの広告グループに対して複数の広告文を入稿してabテストを行うようにしましょう。
同じ広告グループ内に広告文を複数本設定した場合、その中から自動的に1つが選ばれてユーザーに広告が配信されます。
そして、ある程度の配信母数が溜まったタイミングで、どの訴求が良いかを判断して良いパフォーマンスの広告のみを残します。
また新たな訴求を追加して、さらに良い広告文を見つけていくのが広告文のabテストです。
複数本入れる場合は、訴求内容が異なる広告文を入れる方が効率的です。
なぜならGoogle広告では、そのユーザーが求めていると考えられる広告文が自動的に選定されて配信されているからです。
つまり異なる訴求内容を入れることで、ユーザーによって広告文の出し分けがされるので、よりユーザーが求めている広告文を配信することが出来ます。
ランディングページとの関係性
ランディングページをどこにするか迷ってるんだよね…。
ランディングページも広告文を設定する上で重要なポイントになるんだ!
広告文を見たユーザーは自分が求めている内容があると思えば、広告をクリックしてランディングページに遷移します。
しかし、ランディングページにその情報が載っていなかったり、どこに書いてあるのか見つけにくい場合は、すぐにページを離脱して競合に取られてしまう可能性があります。
上記の図を見れば分かる通り、キーワードに基づくユーザーの心理が広告文、ランディングページへと関連していて、その心理を捉えた段階でコンバージョンを発生させることが出来ます。
そのため、ランディングページも広告文の期待を裏切らない、関係性のあるページを設定しましょう。
なお、ランディングページを設定する際に、外部サイトへ遷移させることを目的としているページを設定することは出来ません。
アフィリエイトサイトなどが対象になりやすいですが、ブリッジページと呼ばれるポリシー違反になります。
文字数や記号の規定
早速広告文を作っていくぞ!
おっと、その前に広告文のルールについて説明していくよ!
リスティング広告の広告文に設定出来る内容としては、見出し・説明文・表示URLパス・ランディングページの大きく4つになります。
見出しは実際にクリックが出来る箇所になっていて、Googleでは最大3本、Yahoo!では2本を設定することが出来ます。
その見出しの下に説明文が掲載され、Googleで最大2本、Yahoo!では1本入れることが出来ます。
表示URLはランディングページに設定したドメインが自動的に入り、URLの後ろに2本のURLパスを入れることが出来ます。
ランディングページはユーザーが広告をクリックした時に遷移するページを設定します。
そしてそれぞれの項目において、以下のように文字数が決まっています。
このルールに従って広告文を作成していかないといけないんだ!
また文字数は制限以内におさまっていても、記号を使う場合は注意が必要です。
広告文に使えない記号が決まっていたり、「!」マークを使う場合は連続して使用できないなど細かく制限が決められています。
詳しくは、以下のヘルプページに内容がまとまっていますので、広告文を作成する前に確認しておきましょう。
まとめ
リスティング広告の広告文は、しっかりと仕様に合わせていかないといけないんだね!
うん、でもここに書いてあることは守りつつ、自分たち独自の広告文を作っていくことが重要になってくるんだ!
今回は、リスティング広告における広告文の作り方や広告文による効果、そしてリスティング広告の規定について解説をさせて頂きました。
広告文というと、キャッチコピーと考えられることもありますが、あまりユーザーのニーズが外れたコピーを作ってしまうと、そもそもリスティング広告側で品質スコアが上がらなくなる可能性があります。
リスティング広告で効果の出しやすい広告文はある程度フォーマット化されていますので、その中で独自性を出していくように心がけましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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