現在、リスティング広告を配信していて拡張クリック単価の設定を行うかどうか迷っている…。
また拡張クリック単価を使うことによるメリットとデメリットが知りたい。
拡張クリック単価を使うことでコンバージョン数の増加に繋げることが出来るんだけど、デメリットもあるから良く理解しておこう!
リスティング広告では様々な入札単価調整の機能があり、個別クリック単価やスマート自動入札を設定することが出来ます。
その中で、個別クリック単価の場合に拡張クリック単価を設定することができ、コンバージョンに繋がると考えられた場合に入札が自動的に引き上げられる機能です。
今回はこの拡張クリック単価について、特徴やメリット・デメリット、設定方法を解説していきます。
拡張クリック単価とは?
拡張クリック単価は、個別クリック単価を選択してキーワードもしくは広告グループに手動で入札を設定する場合に使うことが出来る機能になります。
拡張クリック単価を英語でEnhanced Cost Per Clickとなり、略してeCPCと呼ばれることがあります。
拡張クリック単価の特徴
拡張クリック単価はどんな仕組みになっているの?
拡張クリック単価を導入すると、コンバージョンが発生するかどうかで単価が変動するんだよ!
拡張クリック単価を設定すると、コンバージョンに繋がると考えられた際に自動的に入札単価を引き上げ、反対にコンバージョンには繋がりにくいと考えられた場合は入札単価が引き下がります。
コンバージョンに繋がるかどうかは、ユーザー属性や地域、時間帯など様々なシグナルを元にオークション時に決まります。
通常は、設定した個別のクリック単価は上限の単価設定であり、その単価を超えることはありませんが、拡張クリック単価が設定されているとその単価を超えて入札が行われる可能性があります。
一時的に実際のクリック単価が設定した入札単価を上回ることはありますが、平均CPCは設定した入札単価を超えることはありません。
また拡張クリック単価が反映されるタイミングは、デバイスやRLSAなどの入札単価調整が行われた後のタイミングで調整が行われます。
拡張クリック単価のメリット
拡張クリック単価にはどのようなメリットがあるの?
一番はやはりコンバージョン数が増加して、コンバージョン単価を引き下げることが出来るんだよ!
拡張クリック単価を設定する最大のメリットは、コンバージョン数の増加と無駄クリックを減少させることにあります。
先ほどの特徴にもあった通り、拡張クリック単価はコンバージョンに繋がるタイミングで入札が強まり、コンバージョンが発生しないと考えられる場合に抑制が行われますので、コンバージョン数を増加させながらコストの減少に繋がります。
また、ある程度のシグナルであれば手動で入札調整を行うことは出来ますが、拡張クリック単価を入れることで手動では設定出来ないブラウザ別での調整なども行われるようになりますので、より細かく調整されます。
拡張クリック単価のデメリット
逆に拡張クリック単価にはデメリットはあるの?
コンバージョン数によって精度が変わってくるのがデメリットになるんだ!
拡張クリック単価は比較的に上手く調整が行われやすい機能ではありますが、コンバージョン数があまり溜まっていない広告開始のタイミングなどでは、調整が行われなかったり精度が弱いことがあります。
ある程度コンバージョン数が蓄積されれば、拡張クリック単価の調整も働きやすくなります。
そのため、最初は拡張クリック単価を外して広告配信を行い、ある程度コンバージョン数が付いてきたタイミングで、拡張クリック単価の設定をすることでリスクヘッジを行うことが出来ます。
目標コンバージョン単価・コンバージョン数の最大化との違い
他にも目標コンバージョン単価やコンバージョン数の最大化があるけど、何が違うの?
その入札調整は完全な自動入札で、クリック単価を個別で設定しないで入札調整が行われるんだ!
入札設定の中には、目標コンバージョン単価やコンバージョン数の最大化と呼ばれる機能があります。
目標コンバージョン単価は、目標とするコンバージョン単価を設定することで、その単価に収まるように自動的に調整が行われる機能です。
コンバージョン数の最大化は、予算を設定してその予算内でコンバージョン数が最大化されるように自動で入札調整が行われる機能です。
どちらも完全な自動入札でキーワード単位で入札単価を設定することは出来ませんが、一方拡張クリック単価は手動と自動入札の間のようなもので、キーワード単位で手動で設定した入札単価を元に引き上げ引き下げが行われます。
拡張クリック単価は自動に任せきらないので、自分で単価のコントロールを行うことが出来ますが、完全な自動入札と比較して入札調整に使われるシグナル(時間帯や地域など)が弱いというデメリットがあります。
そのため、拡張クリック単価を設定してある程度入札調整が働くようになってきたら、完全な自動入札に移っていく形がおすすめです。
- 拡張クリック単価は、コンバージョンに繋がりそうな時に自動的に入札が上がり、コンバージョンに繋がらないと判断された時に入札が下がる。
- 拡張クリック単価を導入すると、コンバージョンが増えてコンバージョン単価が下がりやすくなる。
- コンバージョンの数が少なすぎると拡張クリック単価で調整される精度が低くなる。
- 拡張クリック単価は自動と手動入札の間の入札方式になっている。
拡張クリック単価の設定方法
ここからは、拡張クリック単価の設定方法を解説していきます。
まず拡張クリック単価を設定するためには、コンバージョンが設定されている必要があります。
拡張クリック単価はGoogle広告とYahoo!プロモーション広告のどちらにも設定することが出来ますので、それぞれ設定方法を解説していきます。
Googleで拡張クリック単価を設定する方法
手順①:拡張クリック単価を設定したいキャンペーンに入り、「設定」をクリックします。
手順②:入札単価の設定で、「拡張クリック単価を使ってコンバージョンを増やす」にチェックを入れて、コンバージョンもしくはコンバージョンの値のどちらかを選び「保存」をクリックします。
以上、Googleで拡張クリック単価を設定する方法になります。
なおGoogle広告では、検索広告だけでなくディスプレイ広告(GDN)でも拡張クリック単価を設定することが出来ます。
Yahoo!で拡張クリック単価を設定する方法
手順①:拡張クリック単価を設定したいキャンペーンに入り、「キャンペーン設定情報」をクリックします。
手順②:一番下の「設定内容を編集」をクリックします。
手順③:予算と掲載条件の入札方法で、拡張クリック単価の「有効にする」にチェックを入れて保存します。
以上、Yahoo!での設定方法になります。
なお、Yahoo!のディスプレイネットワーク広告(YDN)は拡張クリック単価を使用することが出来ません。
まとめ
拡張クリック単価を使うことで、コンバージョンの増加に繋がるんだね!
うん!昔は拡張クリック単価の精度が低かったんだけど、最近は良くなってきたので、是非導入を検討してみてね!
今回は、個別クリック単価を設定している際に使うことが出来る拡張クリック単価について、仕組みや特徴を解説させて頂きました。
拡張クリック単価を設定することで、よりコンバージョン数を伸ばすことができ、コンバージョン単価の引き下げに繋がります。
設定自体は簡単に行うことが出来ますので、一度導入してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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