リスティング広告で配信するキーワードは選定できたんだけど、どのように広告グループを分ければ良いのか知りたい…。
広告グループの分け方は、クリエイティブに合わせていくのがおすすめだよ!
リスティング広告では、アカウントの中にキャンペーンと広告グループを作り、その広告グループ内にキーワードと広告文を登録していきます。
この中で広告グループは何のために分けるのでしょうか?
そこで今回は、リスティング広告において広告グループを複数に分けるメリットと最適な分け方について解説させて頂きます。
複数の広告グループに分けるメリット
どうして広告グループを分ける必要があるの?
広告グループを分けることで、キーワードと広告文の出し分けを行うことが出来るからなんだ!
広告グループは、キーワードと広告文を登録させるために作る箱であり、この中にあるキーワードが検索された場合に、同じ広告グループに入っている広告文が表示されるという仕組みになっています。
つまり、広告グループを分けるということは、そのキーワードで表示させる広告文を変えることが出来るようになります。
複数の広告グループに分ければ分けるほど、キーワードに紐づいた広告文を作ることが出来るので、よりユーザーの検索意図に合わせた広告を配信させることが出来ます。
その結果、クリック率を上げることが出来て品質スコアが高まり、よりリスティング広告を改善していくことが出来るというメリットがあります。
ただし広告グループが分かれるほど、管理が複雑になるというデメリットがあります。
広告グループの分け方の種類
広告グループには様々な分け方があり、それぞれに一長一短があります。
ここではよく使われることの多い分け方について解説していきます。
1グループ1キーワード構成
昔流行っていたのが、この1グループ1キーワード構成なんだ!
1グループ1キーワード構成?
1つの広告グループ内に1つのキーワードしか入れない方式のことなんだ!
1グループ1キーワードの構成は、数年前に推奨とされていたタイプの分け方になります。
名前の通りですが、1つの広告グループ内に1つのキーワードを入れて配信していく形になります。
このタイプで運用した場合、1つのキーワードに対して配信させる広告文を決めていくことが出来るので、よりユーザーが求めている内容を広告文に含めやすくなり、クリック率の向上に繋がります。
その反面、広告グループを複数作らなければならないこと、またキーワードを追加する際も広告グループを作る必要があり、レポーティングも含めて管理工数が発生しやすくなります。
またこの構成を使う場合の注意点として、同じキャンペーンの中にそれぞれの広告グループを作っておかないといけません。
なぜなら、同じキャンペーン内であれば、マッチタイプの優先順位である完全一致>フレーズ一致>部分一致が成り立ちますが、別のキャンペーンを立ててしまうとこの優先順位が成り立たなくなり、入札次第では完全一致で買っているのに部分一致が優先されて配信されるということが起きうるからです。
hagakure方式の構成
現在、主流の分け方がhagakure方式と呼ばれるものなんだ!
hagakure??
葉隠れと読むんだけど、ランディングページを主にした広告グループの分け方なんだ!
現在、Googleが推奨しているのがhagakure(葉隠れ)と呼ばれる広告グループの分け方になります。
簡単に説明すると、ランディングページ毎に広告グループを分けていく構成のことを指しています。
このhagakureの構成は、運用工数を削減させることが一番の目的となっていて、広告グループをまとめればまとめるほど、インプレッション数が集約されるため、自動入札がより働きやすくなるという仕様に基づいた分け方になっています。
ただし、このhagakure構成にしてしまうと、同じ広告グループに入っているキーワードに対しては、全て同じ広告文が配信されるというデメリットがあります。
これは過去の経験談でありますが、広告グループを6つに分けていたアカウントで、一時的にグループを統一して1つで配信してみたのですが、大幅に悪化してしまったということがありました。
それぞれの広告グループごとでユニークの広告文を訴求していたのですが、hagakure構成に変えてしまうとそれが行えなくなってしまい悪化したというのが一番の要因でした。
そのため、hagakure構成でリスティング広告を配信する場合、キーワードに合わせて広告文を変更することが出来る広告カスタマイザの利用は必須になってきます。
最適な広告グループの分け方は?
うーん、どの広告グループの分け方が良いんだろう?
運用者のやりやすい分け方が良いんだけど、僕は広告文に合わせて広告グループを分けていくやり方をおすすめするよ!
ここでは、運用に最適と考えられる広告グループの分け方を解説していきます。
先ほど紹介した1グループ1キーワードの分け方では、管理工数が大きすぎてしまいます。
一方、hagakure構成では広告文を細かく設定していくことが難しいです。
そこで広告文を主軸に広告グループを分けていくことで、どちらの良いところも取ってこれるような構成を作ることが出来ます。
具体的には、選定したキーワードの中からどのような広告文で配信したいかを決めていきます。
そして、同じような広告文となるキーワードをまとめていき、それぞれを広告グループとしていきます。
この広告文に合わせて広告グループを分けることで、ある程度広告グループはまとまるので管理工数は減りながらも、そのキーワードで配信したい広告文をしっかりと配信される構成にすることが出来ます。
さらにこの構成に対して、広告カスタマイザを使うことで、よりキーワードに密接となる広告文に変化させることができますので、広告改善により繋がっていきます。
なお実際に、キーワード数が1万以上ある広告アカウントで、上記のように広告文に合わせて広告グループを3つくらいにまとめたことがありましたが、特に影響はありませんでした。
それよりも圧倒的に工数が削減でき、検証や他のことに時間を回すことができたのでおすすめです。
まとめ
広告グループには色んな分け方があるんだね!
どの広告グループでもしっかりと運用することで、パフォーマンスは出すことが出来るんだ!
今回は広告グループの分け方について、解説をさせて頂きました。
ご紹介した通り、広告グループの分け方には様々なタイプがあり、現在の主流としてはhagakure構成が多いと考えられます。
ただし、大規模なアカウントではCV数が多く、よりhagakure構成の自動入札がハマりやすくなっているため、様々な記事で紹介されていますが、キーワード数や業界によってはその通りではありません。
この記事では広告文に合わせた広告グループの分け方を紹介させて頂きましたが、是非アカウントに合うアカウント構成を探してみると良いと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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