YouTube広告を配信したいと思っているんだけど、料金や費用がどのくらいかかるのか知りたい…。
YouTube広告の料金は種類によって全く違うんだ!
YouTube広告と言えば、昔はTrueView広告というイメージがありましたが、この数年でTrueView広告も4種類、他にもバンパー広告を始め様々な種類が増えてきました。
YouTube広告を配信するのにかかる費用も、この種類ごとに異なっています。
そこで今回は、YouTubeに広告を出すための料金の仕組みと最適な費用の決め方について、解説していきます。
YouTube広告の料金の仕組みと単価の目安
YouTube広告では、それぞれの種類によって料金が発生する仕組みが変わります。
以下の表に種類ごとにかかる料金体系と単価の目安をまとめてみました。
YouTube広告の種類 | キャンペーンタイプ | 料金体系 | 単価目安 |
TrueViewインストリーム広告 | 通常 | 視聴課金 | 2~6円 |
アクション | 視聴課金 | 5~10円 | |
リーチ | インプレッション課金 | 0.3~0.6円 | |
ショッピング | 視聴課金 | 5~10円 | |
バンパー広告 | インプレッション課金 | 0.3~0.6円 | |
TrueViewディスカバリー広告 | 視聴課金(再生課金) | 2~6円 | |
アウトストリーム動画広告 | 視認範囲のインプレッション課金 | 0.1~0.5円 | |
YouTubeマストヘッド広告 | インプレッション課金および固定単価 | 配信期間によって異なる |
YouTube広告のそれぞれの種類を知りたい方は、「【YouTube広告の種類】TrueViewやバンパー広告の特徴がまるわかり!」のページを参考にしてください。
視聴課金
視聴課金とは、YouTube広告が配信されて30秒以下の動画であればスキップせずに最後まで動画を再生した地点、30秒以上の動画であれば30秒を再生した地点で広告費が発生する課金方法です。
この視聴課金は、TrueViewインストリーム広告の課金方式として使われることが多く、ユーザーが広告費の発生地点よりも前で動画をスキップすると広告費はかからないため、より興味の高いユーザーに動画を再生してもらえるようになります。
なお、TrueViewディスカバリー広告も同じ視聴課金の方式になりますが、インストリーム広告と異なり、再生秒数に関わらず広告をクリックしたタイミングが課金ポイントとなります。
インプレッション課金
インプレッション課金とは、YouTube広告の再生秒数に関わらず、広告が配信された地点で広告費が発生する課金方法です。
そのため、YouTube広告をスキップした場合であっても広告費が発生する仕組みとなっていますが、この課金方式の場合、配信対象となるユーザーが視聴課金で配信されるユーザーよりも多くなっていますので、より配信量は大幅に増やすことができます。
なぜなら、視聴課金の方式の場合は、Googleが自動的にスキップせずに視聴してくれるユーザーを中心に広告配信していきますが、インプレッション課金では、スキップしやすいユーザーに対しても広告を配信することができるからです。
視認範囲のインプレッション課金
YouTube広告の中でも、アウトストリーム動画広告のフォーマットで配信する場合の課金方式が、視認範囲のインプレッション課金です。
アウトストリーム動画広告はスマートフォンデバイスのGDN枠に配信されるYouTube広告で、広告が50%以上表示された状態が2秒以上経過すると広告費が発生する仕組みとなっています。
そのため、広告が表示されてもすぐにスクロールして移動した場合は、広告費が発生しません。
YouTube広告の最適な費用の決め方
YouTube広告は先ほどの料金発生の仕組みで課金されていくため、配信するだけであれば1日100円からでもYouTube広告を配信させることができます。
まずは試しに配信してみたいということであれば、1ヶ月3,000円から始めてみても良いかと思います。
しかし、YouTube広告を使って事業に繋がる効果を上げていきたいということであれば、しっかりとその目標に合わせた予算を決めていく必要があります。
そこでここからは、YouTube広告のそれぞれの目的に合わせた最適な費用の決め方を解説していきます。
なおYouTube広告を配信する目的については、以下の記事でも解説しておりますので、宜しければ参考にしてください。
認知度を高めたい場合
YouTube広告で認知度を高めて商品やサービスをより多くの人に知ってもらいたい場合は、どれだけの人にその商品の認知度を高めたいのかを目標設定します。
そして、その目標を達成するために何人に広告を配信するべきなのか、また1人に対して何回広告を訴求すれば良いのか、を計算して必要な広告費を逆算していきましょう。
例えば、1,000人にその商品を知ってもらうことを目標とした場合、その1,000倍である1,000,000人にYouTube広告を配信、1人に対して2.5回広告が表示されることを指標とします。
そして、TrurView for reachで配信した場合のインプレッション単価を平均0.3円ほどとして計算すると、
1,000人×1,000倍×2.5回×0.3円=75万円
となり、1,000人に商品を知ってもらうために必要なYouTube広告の予算は75万円と計算できます。
あくまでも仮説を立てて予算立てしていますので、確実にこの通りいくという訳ではありませんが、認知度を高める場合はこのような考え方で必要な費用を決めていくと良いでしょう。
なお運用していく際は、予算の75万円から1,000,000人を割った0.75円をユニークリーチ単価の指標として運用していきましょう。
集客に繋げたい場合
YouTube広告を使って集客数を増やしたい場合は、広告からサイトに何人を流入させたいかを目標設定します。
その人数からYouTube広告の想定のCTR、視聴完了率、視聴単価を使って逆算で予算を決めていきます。
例えば、YouTube広告を使って1,000人のユーザーをサイトに遷移させたい場合、TrueView for actionを活用してCTRを約0.25%、視聴完了率を18%、視聴単価を5円として計算すると、
1,000人÷0.25%×18%×5円=36万円
となり、1,000人のユーザーを自社サイトに遷移させるためには、36万円が必要と算出できます。
実際の運用の際は、予算の36万円から1,000人を割った360円をCPC単価として指標に運用していきましょう。
再生数を伸ばしたい場合
YouTube動画の再生回数を伸ばしたい場合は、再生回数を目標にして逆算で決めていきましょう。
例えば、再生回数を10万回伸ばしたいという場合、TrueViewディスカバリー広告を活用して視聴単価を3円として計算すると、
10万回×3円=30万円
となり、YouTube動画の再生回数を10万回伸ばすためには30万円が必要と計算できます。
実際の運用の際は、想定値として考えている視聴単価の3円で配信できるように調整していきましょう。
まとめ
YouTube広告は種類によって費用の発生の仕方が変わるんだね!
配信目的やターゲティング手法に合わせて予算は設定しておこう!
今回はYouTube広告の費用の仕組みと最適な予算の決め方を解説いたしました。
記事内で解説したYouTube広告の目的に合わせた最適な予算の決め方は、あくまでも想定値から算出している予算のため、全くその通り配信されるということはありません。
配信するターゲティング手法や種類だけでなく、配信する時期によっても大きく単価が異なることがありますので、目標は立てながらも実際の数値がどのように推移するかはしっかりとチェックしながら配信していきましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
コメント
かんたんな算数間違えてますね
この度はご指摘いただき、ありがとうございました。
仰る通り、恥ずかしながら桁の計算を誤っておりました。。
先ほど修正させて頂きました。
また何かございましたら、ご連絡頂けますと幸いでございます。