「TrueView for reachの配信をしてみたいけど、効果ってどうなんだろうか?」
「通常のTrueView広告とそんなに違うの?」
こんなお悩みをお持ちの方に、TrueView for reachの効果について今回ご紹介をさせて頂きます。
TrueView for reachは、TrueView広告でユーザーへのサービス認知を促したい場合に最適な配信メニューの1つになります。
実際に今回、TrueView for reachの配信を行ってみたところ、通常のTrueView広告と比較してユニークリーチ単価が低く、同じコストであっても多くのユーザーに配信出来ることが分かりました。
もちろん、
サービス認知が高い広告=ユニークリーチ単価が低い広告
ということは必ずしも言えませんが、少なからず認知を高める上での一つの指標になると考えられます。
そこで本日は、TrueView for reachへの実際の配信効果をまとめさせて頂きましたので、これから配信を考えている方は是非ご参考に頂ければと思います。
TrueView for reachの目的
冒頭でもお伝えさせて頂きましたが、TrueView for reachの目的として、
名前の通り多くのユーザーへのリーチを行い、サービス認知を上げることが配信の目的となります。
そのため、
「コンバージョン数を伸ばしたい」
という目的の場合、このTrueView for reachは合わないです。
獲得に特化したメニューでTrueView for actionというものがありますので、良かったら以下ご覧ください。
さて、TrueView for reachの目的はサービス認知を上げることとお伝えさせて頂きましたが、
そもそもどうすればこの認知を上げることが出来るのでしょうか?
私たちの周りで広告は色んなところにあふれていますが、その中で動画広告として主なところにテレビCMがあります。
印象が良い、悪いという感情は別として、同じテレビCMを何回も見ていると段々とそのCM、サービスや企業などを覚えてきませんか?
これがいわゆる認知ですね。
つまり同じ広告を何回も見ていると、認知が起きるようになるのです。
この広告を何回見せるかをフリークエンシーと呼びますが、何回見れば認知されるかはその動画のクリエイティブによって異なりますので、一概には言えません。
インパクトのあるクリエイティブや有名タレントを使っている動画など、今では色んな広告がありますからね。
ただ、同じ広告を何回も見せるということはその分広告費がかかってしまいますので、企業としては極力抑えたいところだと思います。
そこで登場したのがTrueView for reachで、
低単価で多くのユーザーに配信することが出来るメニューになっているため、認知を高める目的であれば最適な配信メニューである
と考えています。
TrueView for reachの配信効果
認知を高める上でTrueView for reachが最適とお伝えをさせて頂きましたが、ここからは実際の数値と合わせてその根拠をお話しできればと思います。
通常のTrueView広告との効果検証
今回同じクリエイティブおよびターゲティング、同期間でTrueView広告とTrueView for reachを配信しました。
ただし、TrueView for reachには15秒動画と6秒動画のどちらも配信していたため、視聴率および視聴単価にだいぶ差があるのはこちらの違いによるものですのでご了承ください。
配信メニュー | IMP | VIEW | VIEW rate | CPV | COST | UU | UU単価 |
通常のTrueView | 891,076 | 375,342 | 42.12% | 2.04円 | 766,168円 | 570,665 | 1.34円 |
TrueView for reach | 2,399,454 | 1,907,689 | 79.51% | 0.58円 | 1,114,082円 | 1,962,653 | 0.56円 |
ユニークリーチ単価が、通常のTrueViewの1.34円から0.56円と約1/3ほどまで改善しました。
つまりTrueView for reachにより、多くのユーザーへのリーチを行うことが出来たと考えられます。
Bumper広告との効果検証
TrueView広告と比較してユニークリーチ単価が改善したのは先ほどの通りなのですが、
6秒動画で出稿するBumper広告とも比較を行ってみました。
配信メニュー | IMP | VIEW | VIEW rate | CPV | COST | UU | UU単価 |
Bumper | 10,927,605 | 10,927,605 | 100% | 0.47円 | 5,172,255円 | 4,787,011 | 1.08円 |
TrueView for reach | 22,969,422 | 18,195,842 | 79.22% | 0.58円 | 10,661,299円 | 10,038,234 | 1.06円 |
こちらは若干ではありますが、TrueView for reachの方がユニークリーチ単価が安くなっていますね。
ただ配信量がBumper広告よりもかなり多く、そのうえでユニークリーチ単価が安くなっているので、影響度は大きそうです。
ここまで、TrueView for reachの数値をご紹介させて頂きましたが、
「ユニークリーチ単価が安くなっていて認知広告に最適」というのをご理解頂けたことかと思います。
ただ、
「同じ配信枠なのにどうしてユニークリーチ単価が安くなるのか?」
と気になった方もいらっしゃると思いますので、ここからはなぜユニークリーチ単価が安くなっているのかについてお話しさせて頂きます。
なぜユニークリーチ単価が安いのか?
TrueView for reachのユニークリーチ単価がなぜ安いのかということは、ユニークリーチ数が多いからということになります。
ただ同じYouTube面に配信される広告なので、なぜユニークリーチ数に影響が起きるのでしょうか?
実は僕も気になってGoogle社に確認をしてみたところ、
「通常のTrueView広告よりも配信枠が多い」
とのことでした。
つまりYouTube上での広告枠のうち、TrueView広告で出稿される枠はそのうちの一部に限られているようです。
そこがTrueView for reachのメニューになるとその制限がなくなり、より多くのユーザーに配信されるようになるという仕組みになっています。
これは僕の実体験でありますが、普段自宅でYouTubeを見る時はChrome Castを使いテレビで見ています。
1,2年前はテレビで見る時にYouTube広告が流れていなかった記憶なのですが、最近広告を見るようになりました。
もしかすると、これがGoogle社のいう配信枠の制限が解除されたことなのかもしれません。
どちらにせよ、同じYouTubeの枠ではありますが、その配信枠がTrueView for reachの方が多いため、結果的にユニークリーチ数が多く単価も引き下がっているということになります。
まとめ
今回はTrueView for reachについて実際の数値をご紹介させて頂きましたが、
いかがでしたでしょうか?
TrueView for reachは通常のTrueView広告と比べるとユニークリーチ単価は安くなりますので、認知を目的としている場合は是非ご活用いただければと思います。
「認知を増やす」と言葉では簡単に言えますが、今回のユニークリーチ数だけでなく、
- クリエイティブをどのように製作していくか
- どういうターゲットに配信するか
- 1ユーザーに何回広告を見せるか
などなど、とても考えることは多くなってきます。
配信メニューとしてはTrueView for reachがおすすめではありますが、実際の認知力を上げるために広告メニューだけでは上げていくことは出来ませんので、クリエイティブ周りも含めて力を入れていくようにしましょう。
今回の記事を読んでTrueView for reachの入稿方法を知りたくなった方は、以下の記事にまとめていますので是非お読みください。
TrueView for reach以外のYouTube広告が気になる方は、以下の記事を参考にして頂ければと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
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