コンバージョンタグの設定をしたいのだけど、コンバージョンリンカーがどんな役割を持っているのか知りたい…。
またコンバージョンリンカーの設定方法が知りたい。
コンバージョンリンカータグは、GTMで設置することが出来るGoogle広告のITP対策用のタグなんだ!
リスティング広告の運用において、正確にコンバージョン計測を行うことはとても重要なことです。
Google広告では、コンバージョンタグを直接設置する場合とGTM(Googleタグマネージャー)を使って設置する場合で設置するタグの種類が変わってきます。
コンバージョンリンカータグは、GTMでコンバージョンタグを設置する場合に必要となってくるタグになります。
今回はこのコンバージョンリンカータグの役割や使い方、設定方法を解説していきます。
GTMで設定できるコンバージョンリンカータグとは?
Google広告でコンバージョンタグをサイト内に直接設置する場合は、グローバルサイトタグとイベントスニペットのタグを設置します。
一方、コンバージョンタグをGTMを使って設置する場合は、コンバージョンタグとコンバージョンリンカータグを設置することになります。
では、このコンバージョンリンカータグとはどのような仕組みのタグなのでしょうか?
コンバージョンリンカーの仕組み
コンバージョンリンカータグを設置するとどんなことが出来るの?
コンバージョンリンカーはCookieの種類を変えることが出来るんだ!
コンバージョンが計測される仕組みとして、閲覧したブラウザに対してCookie(クッキー)を付与させて計測を行っています。
そして、このCookieは大きくファーストパーティーCookieとサードパーティCookieに分かれます。
通常、ユーザーがGoogleのリスティング広告をクリックした場合、ブラウザ上にはGoogle広告をクリックした情報をサードパーティCookieとして付与されます。
一方、コンバージョンリンカータグをサイト内に設置しておくと、サードパーティのCookieで付与されていたGoogle広告をクリックした情報がファーストパーティーCookie、つまりそのサイトで発行されたCookieとして保存されます。
コンバージョンリンカータグの役割はITP対策
Cookieが変わるのは分かったけど、なんで変える必要があるの?
Appleで導入されているITPという機能に対応するために必要なんだよ!
ITPとはIntelligent Tracking Preventionの略で、Appleが開発しているSafariブラウザに導入された機能のことです。
このITPの機能は、先ほど説明したCookieを制御されるものになっていて、これまでITP1.0から始まり最新バージョンがITP2.2となっています。
つまりSafariブラウザでは、広告をクリックされた時に付与されるサードパーティCookieはすぐに削除されてしまうので、そのままだとコンバージョンの計測すら行うことが出来ません。
そのため、コンバージョンリンカータグを用いて、ファーストパーティーCookieに情報を書き換える必要があり、これがコンバージョンリンカータグの主な役割になっています。
グローバルサイトタグとの違い
グローバルサイトタグというタグもあるんだけど、コンバージョンリンカーと何が違うの?
グローバルサイトタグは手動でコンバージョンタグを設置する場合に使うタグで、コンバージョンリンカーと同じくITPの対応に使うんだよ!
手動でGoogle広告のコンバージョンタグを設置する場合は、グローバルサイトタグの設置を行います。
グローバルサイトタグもコンバージョンリンカータグと同じような役割を持っており、広告のクリック時に付与されたサードパーティCookieをファーストパーティーCookieに設定させることが出来ます。
そのため、グローバルサイトタグもITP対策として用いることが出来ます。
では、コンバージョンリンカータグと何が違うのかというと、グローバルサイトタグはリマーケティングタグの機能も持ち合わせています。
つまり、サイトに訪問したユーザーのリストを蓄積させることが、グローバルサイトタグを設置させておくことで可能です。
GTMを使用している場合は、コンバージョンリンカータグとは別にリマーケティングの設定を行う必要があります。
グローバルサイトタグについて知りたい方は、グローバルサイトタグはGoogle広告のITP対策に重要な役割を担っている!の記事を参考にしてください。
Yahoo!ではサイトジェネラルタグ
Google広告ではコンバージョンリンカーでITP対策出来るけど、Yahoo!プロモーション広告ではどうすればいいの?
Yahoo!でも同じようにITP対策として、サイトジェネラルタグというタグで対策出来るんだ!
コンバージョンリンカータグはGoolge広告で使うことが出来るITP対策のタグになっていますが、Yahoo!プロモーション広告でもITP対策としてサイトジェネラルタグが準備されています。
役割はコンバージョンリンカータグと同じく、Yahoo!の広告をクリックした情報をサイトジェネラルタグでファーストパーティーCookieに設定させることで、コンバージョンの計測を行うことが出来ます。
- コンバージョンリンカーは、広告をクリックした時にブラウザに付与されたサードパーティーCookieをファーストパーティーCookieに設定することが出来る。
- ITPはサードパーティーCookieのままだと削除されてしまうので、コンバージョンリンカーはその機能の対策として使われる。
- 手動でコンバージョンタグを設置する場合は、グローバルサイトタグがITP対策用のタグになる。
- Yahoo!ではITP対策タグとして、サイトジェネラルタグを使う。
コンバージョンリンカータグの設定方法
それでは実際にコンバージョンリンカータグの設定方法を解説していきます。
コンバージョンリンカーはGTMが設置されている必要がありますので、流れとしては以下のようになっています。
ここではすでにGTMが設置されている状態で、最後のコンバージョンリンカータグの設定のみ解説していきますが、実際にはコンバージョンの設定なども必要になってきますので、GTMを使ってコンバージョン計測を行いたい場合は「リスティング広告のコンバージョンタグをGTMで設置する方法」の記事も参考にして頂ければと思います。
手順①:GTMの画面から「新しいタグを追加」をクリックします。
手順②:タグの名前を入力して、「タグの設定」をクリックします。
手順③:タグタイプの中から、「コンバージョン リンカー」を選択します。
手順④:広告でランディングしたページとコンバージョンページのドメインが異なる場合は、「ドメイン間でのリンクの有効化」にチェックを付けて、「トリガー」をクリックします。
手順⑤:表示されたトリガーの中から「All Pages」を選択します。
手順⑥:右上の「保存」をクリックします。
手順⑦:右上の「公開」をクリックして、バージョン名等を入力したら再度「公開」をクリックします。
以上でコンバージョンリンカータグの設定は完了です。
まとめ
コンバージョンリンカーはITP対策として使われるんだね!
うん、でもITPの機能は年々厳しくなってきているから、今後さらに変動してくる可能性もあるから注意しておこう!
今回はGTMで設置することが出来るコンバージョンリンカーについて、解説させて頂きました。
広告配信において、ITPの機能はとても厳しいものになっています。
コンバージョンタグだけの設置だけでは計測が出来ていない可能性がありますので、GTMを使っている場合はしっかりとコンバージョンリンカーも設置しておくようにしましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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