Google広告を配信しているんだけど、コールアウト表示オプションがどんな機能なのか、効果のあるものなのか知りたい…。
コールアウト表示オプションは広告表示オプションのひとつで、テキストだけで追加することができるからおすすめの機能なんだ!
Google広告をはじめとするリスティング広告では、通常の広告文とは別に広告表示オプションと呼ばれる広告枠を追加できるオプション機能があります。
コールアウト表示オプションはこの広告表示オプションのひとつの機能で、短めの訴求テキストを用意するだけで複数のテキストを繋げてリスティング広告の広告枠に表示させることができます。
そして他の広告表示オプションと比べてもテキストだけで簡単に追加できるのもコールアウト表示オプションの大きな特徴で、リスティング広告を配信するのであれば極力設定することをおすすめいたします。
そこで今回はGoogle広告の広告表示オプションのひとつであるコールアウト表示オプションについて、仕様や特徴、導入するメリット、また配信実績から設定方法までを解説していきます。
Google広告のコールアウト表示オプションとは?
コールアウト表示オプションとは、Google広告で活用できる広告表示オプションのひとつで、通常の広告文とは別枠で短い訴求文を複数本繋げて表示させることができる機能です。
なお、広告表示オプションについては広告表示オプションのメリットと実際の配信事例をご紹介!の記事で、リスティング広告で使える広告表示オプションをすべてまとめていますので、参考にしてください。
コールアウト表示オプションの掲載例
コールアウト表示オプションは、リスティング広告の広告見出し・説明文の下にそれぞれのコールアウト文を並べて掲載することができます。
上記のように説明文から改行されてコールアウト文が表示されるだけでなく、説明文の横に繋がった形で表示される場合などがあります。
ひとつのコールアウト文に対して半角25文字で設定することができ、表示される順番はランダムで決まっていませんが、比較的にユーザーの興味を惹きやすかったり、表示された時にクリック率が高まりやすいように自動的に順番が変動しています。
コールアウト表示オプションの設定最大数
ひとつのコールアウト表示オプションの設定に対して、コールアウト文は最大20本まで設定することができます。
20本全てを設定する必要もありませんが、本数が多ければ多いほどユーザーの興味の惹きやすい訴求文が優先的に表示されることになりますので、訴求できる内容が多い方が有利になりやすいです。
コールアウト表示オプションを活用するメリット
コールアウト表示オプションを活用するメリットとしては、以下の3つがあります。
- 訴求内容を広告文以外で追加することができる
- 掲載順位を上げることができる
- クリック率を高めることができる
①訴求内容を広告文以外で追加することができる
リスティング広告の広告文は見出しおよび説明文の文字数が決まっており、訴求したいけど文字数的に収められなくて泣く泣く訴求内容を減らしてしまうということもあると思います。
コールアウト表示オプションは、広告文と同じような文体で表示させることができますので、広告文に入れきれなかった訴求内容をコールアウト文に追加することができ、広告主が訴求したい内容をしっかりと枠内に入れ込むことができます。
よく使われることが多い訴求としては、「送料無料」や「24時間営業中」などをユーザーにさらっと伝えることができます。
②掲載順位を上げることができる
コールアウト表示オプションに限った話ではありませんが、広告表示オプションを追加することでリスティング広告の掲載順位を決めている広告ランクを高めることができるので、同じ入札単価でも掲載順位が上がりやすくなります。
リスティング広告の広告ランクとは?計算式や改善方法がわかる!の記事でも解説していますが、広告ランクの計算式は広告ランク=品質スコア×入札単価+広告表示オプションとなっており、コールアウト表示オプションを追加することで広告ランクが上がる仕組みになっています。
③クリック率を高めることができる
コールアウト表示オプションを設定すると、リスティング広告の掲載枠自体が拡がることになりますので、ユーザーのクリック率を高めることができます。
コールアウト表示オプション自体はクリックすることができない広告表示オプションではありますが、掲載枠が拡がるだけでクリック率を高められます。
なお、広告表示オプションの中でもサイトリンク表示オプションは、一番クリック率が上がりやすい機能になりますので、もしまだ設定されていない方はサイトリンク表示オプションの活用でリスティング広告のCTRが向上!の記事を参考にしてください。
Yahoo!広告ではテキスト補足オプション
Google広告ではコールアウト表示オプションと呼ばれますが、Yahoo!広告にも同じような広告表示オプションが準備されており、テキスト補足オプションと呼ばれます。
入稿内容はコールアウト表示オプションとほとんど同じになりますので、コールアウト表示オプションを設定するのであれば合わせてテキスト補足オプションも一緒に設定するようにしましょう。
コールアウト表示オプションを実際に設定した実績数値
ここからはコールアウト表示オプションを実際に設定した場合の数値について解説していきます。
コールアウト表示オプションを含めて広告表示オプションは複数を設定するのが常套手段でありますので、なかなかコールアウト表示オプションだけの実績は無かったりします。
が、とある事情でコールアウト表示オプションしか設定を使うことができないアカウントがありますので、そちらの設定前後の比較数値をご紹介します。
設定 | IMP | Clicks | CTR | CPC | COST | CV | CVR | CPA |
設定前 | 394,456 | 25,633 | 6.50% | ¥40 | ¥1,016,632 | 8 | 0.03% | ¥127,079 |
設定後 | 429,904 | 33,155 | 7.71% | ¥36 | ¥1,199,967 | 18 | 0.05% | ¥66,665 |
見て頂いて分かる通り、CTRが6.50%から7.71%と引き上がっていますので、メリットでも解説した通りコールアウト表示オプションを設定するだけで、掲載枠の向上や訴求内容の追加が理由でクリック率が実際に高まることが証明されました。
また配信量は伸びているもののCPCも40円から36円に低下していることから、コールアウト表示オプションによって広告ランクが高まることで、入札単価を上げなくても広告配信できるようになっていることがわかります。
以上より、コールアウト表示オプションを設定するだけでも数値が改善出来ることがわかりました。
コールアウト表示オプションの設定方法
それでは実際にコールアウト表示オプションをどのように設定するのかを解説していきます。
- 手順①「広告と広告表示オプション」から「広告表示オプション」に入り、「+」ボタンを押して「コールアウト表示オプション」を選択します。
- 手順②追加先をアカウント・キャンペーン・広告グループから選択して、コールアウト文を入力していきます。
- 手順③コールアウト文を4本以上追加する場合は「コールアウト文を追加」を選択して、入力が完了したら「保存」をクリックします。
以上で設定が完了となります。
まとめ
コールアウト表示オプションは設定も簡単なんだね!
テキストを準備するだけで設定できるから、まだ設定できてなければさらっとやってしまおう!
今回はGoogle広告の広告表示オプションであるコールアウト表示オプションについて、概要や特徴、実際の配信結果と設定方法までを解説させて頂きました。
コールアウト表示オプションはテキストだけで設定できる簡単な広告表示オプションにも関わらずに、設定するだけでクリック率や広告ランクに変化を与えることができますので、ページ数が少ない広告主様でも簡単に数値改善として対応することができます。
これをお読みの方の中でまだ未設定の方がいらっしゃいましたら、是非設定をおすすめいたします。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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