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オークション分析の見方をマスターして競合の出稿状況を把握しよう!

リスティング広告

「オークション分析レポートの見方が分からない」

「オークション分析を見て何か活用できることはあるの?」

今回はこのようなオークション分析の見方や活用方法が分からない方におすすめの記事になります。


リスティング広告では自社の広告数値はもちろん見ることが出来ますが、基本的に他社の出稿状況は見ることが出来ません。

ただオークション分析レポートは、実数値などは分かりませんが

唯一他社の出稿状況を確認することが出来るレポート

になっています。

そしてこのオークション分析レポートの見方を把握しておくことで、他社の出稿状況だけでなく自社アカウントへの新しいアクションに繋げることが出来るのです。

オークション分析を使った活用方法としては主に以下の3つになります。

  • 指名ワードで出稿している企業の把握
  • 他企業の大きな運用調整の変化
  • 競合の出稿状況の自社への転用

1つ目は指名ワードで出稿している企業がいる場合は、自社の指名ワードにおけるCPCに影響を与える可能性が高いため、その企業への指摘を行うことが出来ます。

2つ目は急にインプレッションシェアが伸長している企業がいると、自社のCPCや掲載順位に大きな変動が起きる可能性が考えられるため、今後のアクションを早期に決めることが出来ます。

3つ目は他社で獲得に繋がっているであろう部分や施策内容などを見つけることで、自社アカウントへの新しい施策として転用することが出来ます。

今回はこのオークション分析レポートのデータの見方から、実際の活用方法までをご紹介させて頂きます。

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オークション分析とは?

オークション分析とは、

Googleのリスティング広告において自社と同じキーワードで出稿している企業がどの程度インプレッションシェアを獲得しているのか、また上位に掲載されているのか、

というデータを見ることが出来る項目になっています。

Googleの中でもディスプレイ広告は対象外、またYahoo!では見ることが出来ない数値になります。

粒度としてはキャンペーン・グループ・キーワードのそれぞれの単位で見ることができ、また日別やデバイス別で数値を見ることが出来ます。

ただし、あくまでも自社のアカウントで出稿しているキーワードもしくは設定内容で、同じオークションで入札されている企業が対象となります。

つまり自社で出稿していないキーワードで他社が出稿しているかどうかを見ることは出来ません。

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オークション分析レポートの見方

それでは実際にオークション分析レポートを見てみましょう。

キャンペーン・広告グループ・キーワードのいずれかの画面で対象の項目を選択するとオークション分析のボタンが表示されます。

なおここで選択した項目に対するオークション分析レポートを見ることが出来ます。

オークション分析レポートに入ると、上記のように「表示URLドメイン」という部分に他社の表示URLと自分と書かれている項目が表れて、それぞれインプレッションシェア・重複率・上位掲載率・ページ上部表示率・実際のページ上部表示率・優位表示シェアの数値が表示されます。

インプレッションシェア

現状のキーワードや配信設定において、広告表示される可能性があった回数のうち実際に広告表示された回数の割合のことを指しています。

オークション分析では一番活用できるとされる数値になります。

インプレッションシェアに関しては以下の記事でも紹介しておりますので、良かったらご覧いただければと思います。

重複率

重複率とは、自社の広告が表示されているのと同じ画面上に他社の広告が表示されている割合のことを指しています。

つまり自社とその他社が同じ表示回数を獲得した割合のことになります。

この数値が高ければ高いほど、その会社とは同じ画面上に掲載されることが多いということになります。

上位掲載率

自社の広告よりも上位に掲載された割合のことを指しています。

この上位掲載率が高い場合は、その対象となるキーワードにおいて、広告ランクが自社よりも他社の方が高いということになります。

ページ上部表示率

検索結果画面ページの上部に広告が表示された割合になります。

この数値が100%だと、広告が表示される場合は常に上部に表示されています。

また50%の場合は、2回に1回は上部に表示されており、残りは下部の箇所に掲載されているということになります。

実際のページ上部表示率

少し名称が分かりにくいのですが、ページ上部表示の中でも1位に掲載された場合の割合になります。

つまりこの数値が100%の場合は常に上部の1位に表示されている状態と言えます。

優位表示シェア

自社の広告が他社と比較して上位に掲載されている場合、もしくは自社の広告のみが表示されている場合のシェアを示しています。

この数値が低い場合は、他社に上位表示のシェアを奪われてしまっている状態と言えます。


以上、オークション分析では6つの項目における他社の数値を確認することが出来ます。

かなり細かく複雑に感じられるかもしれませんが、すべてを把握する必要はありません。

この中でも特にインプレッションシェアの数値が一番影響が大きく、また活用していくことが出来ます。

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オークション分析の活用方法

ここまでオークション分析の見方についてご紹介させて頂きましたが、ここからはそのオークション分析を用いた活用方法についてお話をさせて頂きます。

先ほどもお伝えさせて頂きましたが、オークション分析には様々な項目を見ることが出来ますが、色んな項目を見てしまうと時間がかかりすぎてしまい逆に分析に大幅な時間を要してしまいます。

そこでここでは、

インプレッションシェアの各社の数値を元にした活用方法

を紹介していきます。

冒頭でも記載させて頂きましたが、オークション分析の活用方法としては以下の3つが主に活用できる部分になってきます。

  • 指名ワードで出稿している企業の把握
  • 他企業の大きな運用調整の変化
  • 競合の出稿状況の自社への転用

指名ワードで出稿している企業の把握

まず指名ワードで出稿をしていない場合はこの活用方法を使うことは出来ませんので、ご了承ください。

指名ワードをキャンペーンもしくは広告グループで分けている場合はその項目を選択、または指名ワード自体をキーワードの画面で選択してオークション分析レポートを開きます。

その際に自分の数値しか表示がされていない場合は、データ数が少ない可能性もあり得ますが、大幅に指名ワードで出稿されている企業はいないということになります。

しかしここに他社の表示URLが出てきている場合は、

  • 自社の指名ワードを購入してきている
  • 部分一致などのクエリ度合いの高いマッチタイプで拾ってしまっている

ということが考えられます。

どのような場合であっても他社の出稿がされていると、せっかくCPCの低いとされる指名ワードのCPCが上がってしまう可能性があります。

そのため、指名ワードで広告掲載がされている企業に対しては指摘することをおすすめいたします。

なお競合企業に指摘する場合の方法は以下の記事をご覧いただければと思います。

もしも指名ワードでのCPCが高騰してしまって困っているということであれば、この指名ワードでのオークション分析を過去数日と比較してみてください。(分割で日別にすることも出来ます。)

すると、これまでインプレッションシェアが10%未満となっていた企業が、突然30%以上に上がっているなどの変動が起きている可能性があります。

このインプレッションシェアが上がっている要因として、入札単価を引き上げている可能性が高いということになります。

特にCPCは2位に掲載されている企業の広告ランクに応じて決まりますので、2位に掲載されている企業の入札単価が引きあがると広告ランクが上がり、1位掲載されている自社のCPC高騰に繋がってしまいます。

そのため手遅れにならないよう、他社の出稿がオークション分析で確認できた段階で早めに指摘をするようにしましょう。

なおCPCの決まり方は以下のページでもご紹介しておりますので、良かったらご覧ください。

ただこの指名ワードのオークション分析で一点注意があります。

それは指名ワードを部分一致で購入している場合です。

部分一致は関連しているクエリを拾ってしまうため、指名ワードとは異なるキーワードで広告表示されることになります。

そのマッチタイプでのオークション分析には他社の出稿が見られても当然の結果となりますので、もし部分一致で配信している場合は完全一致もしくはフレーズ一致などの指名ワードでのオークション分析も確認していただく方が良いでしょう。

他企業の大きな運用調整の変化

指名以外の特にBIGワードなどで見ていくのが良いですが、他企業でキャンペーンや予算増額などの影響により入札を大幅に引き上げた場合、オークション分析で状況をチェックすることが出来ます。

例えば他社のBIGワードのインプレッションシェアが急に大きく上がった場合などは、上記のように運用方針の変更が行われていると考えられます。

リスティング広告はオークション入札の方式のため、他社の出稿状況に応じて運用状況も大きく変動していきます。

他社が入札を引き上げている場合、自社の掲載順位が下がってしまいCTRが大きく低下する可能性があったり、掲載順位は変わらずともCPCが大きく高騰するということが考えられます。

そして獲得が付かなくなり売り上げが下がるということも起きてしまう可能性がありますので、しっかりと他社の状況を把握して、

このまま同じキーワードで戦っていくのか

別のキーワードを拡張して配信していくのか

などのアクションを行っていく必要が出てくると思われます。

競合の出稿状況の自社への転用

キーワード単位でオークション分析を見ることが出来るので、例えばAというキーワードでは自社よりもインプレッションシェアが高いのに、Bというキーワードではほとんど広告出稿していない、などということが分かります。

この場合に仮説ではありますが、過去にこの企業ではAとBの両方を出稿していたけど、

Bがほとんど獲得に繋がらず止めてAに寄せている

可能性があると考えられます。

もしこの仮説が正しいとすれば、自社でも一度Aのキーワードに配信コストを寄せてみて獲得数が増えるかどうかを検証するという新しいアクションを行うことが出来ます。


また他にも実際の検索画面では出稿が見られないのに、インプレッションシェアがある程度高い企業がいる場合、もしかすると時間帯を夜間だけに絞っているなどの可能性が考えられます。

実際に僕もオークション分析を過去に調べていた時に、夜8時からしか出稿していない企業を見つけることが出来ました。

こちらも先ほどと同じく、夜間のCVRが高いことから絞っているという仮説を立てることが出来ますので、新規のアクションとして自社でも実施してみるのはありだと思っています。


どちらにおいても他社の出稿状況はあくまでも仮説ベースにはなりますが、データから考えられるアクションを行うことはリスティング広告においてはとても重要になってきます。

その上でこのオークション分析を上手く活用して、より改善に繋がるようにしっかりと見ていくようにしましょう。

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まとめ

今回はオークション分析について、管理画面での見方からその数値を元にした活用方法までご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

オークション分析は同じキーワードで出稿している競合の状況をデータで確認することが出来る唯一の数値と言えますので、是非見方をマスターして頂くことをおすすめいたします。

またオークション分析から競合の出稿状況を確認して、

  • 指名ワードで出稿している企業には指摘を行う
  • 急に入札を引き上げてきた企業がいる場合は、早急に今後どうするかを検討する
  • 他社が良いとして行ったと考えられることは仮説として検証してみる

という活用方法を見出すことが出来ます。

オークション分析では様々なデータを見ることが出来ますが、あくまでも実数値を見るものではありませんので、時間をかけずに、でも重要なデータとして定期的に見ていくことをおすすめいたします。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

リスティング広告
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この記事を書いた人
Tomoya Watanabe

リスティング広告の運用歴は7年で、広告代理店も広告主側もどちらも経験してきました。記事では、自らのリスティング広告の運用の経験から、実際にやってみて上手くいったことだけでなく、失敗したこともすべてリアルに解説していきます。

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