今回はこのようなお悩みを持っている方に読んでいただきたい記事です。
カスタムインテントオーディエンスとは、Google広告でユーザーをターゲティングすることが手法の一つになります。
インテントオーディエンスという購買意向の強いユーザー層に対して配信することが出来るターゲティングがあり、そのユーザー層をカスタムで作成出来るようにしたのがこのカスタムインテントオーディエンスというものになります。
カスタムインテントオーディエンスはGoogle広告の中でも比較的獲得に繋がりやすい配信メニューと言えます。
そこで今回は、このカスタムインテントオーディエンスの特徴から設定方法、また実際の配信結果よりどのような時に配信すべきかをご紹介させて頂きます。
カスタムインテントオーディエンスとは?
カスタムインテントオーディエンスとは、Google広告で「キーワード」と「URL」から購買意向の強いユーザー層を自ら作成して配信出来るターゲティングのことです。
インテントオーディエンスがGoogle側が自動的に作成した購買意向の強いユーザー層に配信するのに対して、カスタムインテントオーディエンスはそのユーザー層を自分で作り上げるという違いがあります。
購買意向の強いユーザー層
Google側で用意している購買意向の強いユーザー層として様々なジャンル・カテゴリが準備されています。
それでは、この購買意向の強いユーザー層とはどのようなユーザーなのでしょうか?
Googleのヘルプページではこのように書かれています。
例えば、「コンピューター、周辺機器」>「コンピューター」のカテゴリに入っている「タブレット、ポータブル デバイス」というユーザー層で考えてみましょう。
購買意向の強いユーザー層なので、タブレットやポータブル デバイスの購入を考えているユーザー層が集まっているということになります。
そのため一例にはなりますが、
- タブレットの機種情報やECサイトでタブレットの商品を見ている
- タブレットの商品をカートに入れている
- 「タブレット 購入」などで検索している
サイト上でこのようなアクションを行っているユーザーを集めているカテゴリが、購買意向の強いユーザー層ということになります。
カスタムインテントオーディエンスではこれらのユーザー層を「キーワード」と「URL」で指定しますので、その設定した「キーワード」と「URL」に対して購入に向けたアクションをしているユーザー層を作ることが出来るターゲティングになります。
自動作成のカスタムインテント
カスタムインテントオーディエンスは自分で「キーワード」と「URL」を設定していきますが、Google広告のアカウントで配信実績があれば、キャンペーンやアカウント設定などの内容からGoogleがカスタムインテントオーディエンスを自動で作成してくれます。
購買意向の強いユーザー層に訴求したい商品に近いものがあれば問題ありませんが、あまり近しいものが無い場合はこの自動作成のカスタムインテントオーディエンスを活用するのが良いでしょう。
カスタムインテントとカスタムアフィニティの違い
カスタムインテントオーディエンスと間違えやすいターゲティングに、カスタムアフィニティカテゴリがあります。
このカスタムインテントオーディエンスとカスタムアフィニティカテゴリの違いは、何なのでしょうか?
それぞれをを比較した内容を以下の表にまとめてみました。
ターゲティング | ユーザー層 | ターゲット | 配信母数 | 設定内容 |
カスタムインテント オーディエンス | 購買意向の強いユーザー | 顕在層 | 少ない | キーワード URL |
カスタムアフィニティ カテゴリ | ユーザーの興味や関心、習慣 | 潜在層 | 多い | キーワード URL アプリID 場所 |
カスタムアフィニティカテゴリは、「興味 / 関心(キーワード)」と「URL」、「アプリ(アプリID)」、「場所」の4つを組み合わせてアフィニティカテゴリを自分で作成して配信するターゲティング手法になります。
そしてアフィニティカテゴリは、「ユーザーの興味や関心、習慣」のユーザー層を集めたカテゴリになります。
インテントオーディエンスが商品の購入などの実際のアクションを行っているユーザーなのに対して、アフィニティカテゴリはライフスタイルや趣味、習慣から興味を持っているとされるユーザーになります。
そのため、カスタムインテントオーディエンスは購入に近しい顕在層向けユーザーなのに対して、カスタムアフィニティカテゴリは興味を持っている潜在層向けユーザーということになります。
YouTubeキャンペーン
カスタムインテントオーディエンスが「購買意向の強いユーザー層」を自分で作成するターゲティングとお伝えさせて頂きましたが、Google広告でもYouTubeキャンペーンで活用する場合は仕様が異なります。
YouTubeキャンペーンでカスタムインテントオーディエンスを使用すると、設定した「キーワード」を過去14日以内にGoogleで検索したユーザーに配信することが出来ます。
「キーワード」は部分一致扱いになりますが、検索したユーザーのオーディエンスリストを作れることになりますので、かなり精度の高いターゲティングでYouTube配信を行うことが出来ます。
過去にこの「カスタムインテントオーディエンス」とYouTubeキャンペーンの「TrueView for action」を配信した時の記事がありますので、宜しければご覧ください。
カスタムインテントオーディエンスの設定方法
カスタムインテントオーディエンスの概要が分かったところで、ここからは管理画面での設定方法をご紹介させて頂きます。
手順①:対象となる広告グループのオーディエンスから「オーディエンスを追加」をクリック
手順②:閲覧から「購買意向強、カスタムインテント」を選択
手順③:表の下部に表示された「新しいカスタムインテントオーディエンス」をクリック
手順④:オーディエンス名とキーワード、URLを入力
手順⑤:キーワードの候補から選択
項目をいくつか設定していくと右側に、これまで入れたキーワードに近しい候補が表示されます。
キーワードの横の「+」ボタン、もしくは一番下の「すべて追加」で追加することが出来ます。
手順⑥:ユーザー層の規模をチェック
右側の「ユーザー層の規模」を押すと、現在設定しているキーワードとURLでどのくらい配信されるか、また「年齢」「性別」「子供の有無」のユーザー属性が分かります。
あまりにも配信量が少なくないか、またターゲットとしているユーザー属性が違い過ぎないかを確認します。
手順⑨:内容に問題無ければ一番下の「作成」をクリック
手順⑩:先ほど作成したカスタムインテントオーディエンスを選択して保存
手順⑪:オーディエンスに正しくカスタムインテントオーディエンスが設定されていれば完了
カスタムインテントオーディエンスの活用方法
ここからはカスタムインテントオーディエンスを実際にどのように活用していくか、また配信設定のコツなどを実際の配信結果を元にご紹介させて頂きます。
実際の配信結果
エンタメ系のアカウントで、リマーケティングとカスタムインテントオーディエンスのターゲティングを配信していた配信実績となります。
ターゲティング | IMP | CL | CTR | CPC | COST | CV | CVR | CPA |
リマーケティング | 6,957,316 | 28,471 | 0.41% | ¥48 | ¥1,379,749 | 145 | 0.51% | ¥9,467 |
カスタムインテントオーディエンス | 29,448,896 | 50,328 | 0.17% | ¥29 | ¥1,466,804 | 109 | 0.22% | ¥13,456 |
リマーケティングと比較するとCVRは半減していますが、CVに繋がっていてCPCはカスタムインテントオーディエンスの方が低いので、CPAが想定よりも低く着地することが出来ました。
どんな時に活用できるターゲティング?
リマーケティングは一度サイトに訪問したユーザーへの配信ということもあり、超顕在層と言えます。
そのため、ディスプレイ配信の中でも一番獲得に繋がりやすいのがリマーケティングです。
しかし、リマーケティングにはサイトに訪問したユーザーにしか配信出来ないというデメリットがあり、拡大化しにくいターゲティングです。
カスタムインテントオーディエンスは、このリマーケティングには匹敵しませんが、GDNの中でも顕在層にターゲティングしやすく、先ほどの配信結果からもCVに繋がるユーザーに配信することが出来ます。
そのため、カスタムインテントオーディエンスの活用すべき時は、リマーケティングで更なる獲得数の拡大が困難になったタイミングで活用することで、さらに新規ユーザーを取り込んでいくことが出来るターゲティングです。
面と掛け合わせるのも最適
カスタムインテントオーディエンスは、購買意向の強いユーザー層でGDNの中で「人」をターゲティングする広告メニューになります。
そのため、もしカスタムインテントオーディエンスが獲得に繋がりにくいや配信量が多すぎるという場合は、「面」と掛け合わせていくのも最適です。
カスタムインテントオーディエンスと是非「面」として掛け合わせたいのが、コンテンツターゲティングになります。
コンテンツターゲティングは、キーワードで「面」を指定することが出来るので、
ということができ、より獲得効率を上げることが出来るのでおすすめです。
まとめ
今回はカスタムインテントオーディエンスについて、特徴や設定方法、活用の仕方をご紹介させて頂きました。
カスタムインテントオーディエンスは、Google広告のターゲティングの中でも顕在層をターゲットとしたユーザーに配信することが出来ます。
そのためリマーケティングで限界を迎えている場合などに、次の一手として活用をおすすめいたします。
またYouTubeでは、Googleで特定のキーワードを検索したユーザーへ配信することが出来ますので、TrueView広告などを配信する際は是非使ってみて頂くことを推奨いたします。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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